その人はあなたの観念をぶっ壊すために現れた

ネガティブ

相方にイライラするのは、悪いことじゃない

――「理解できない人」は、あなたを進化させるためにいる

「もう、どうしてわかってくれないの!」
友人がそう言って、ため息をつきました。

彼女の旦那さんは“なんとかなる精神”の持ち主。
失業中でも、YouTubeを見てゲラゲラ笑っている。
一方の彼女は、きっちり者で、段取りよく動かないと落ち着かないタイプ。
「いつになったら就職するのよ!」
「大丈夫、大丈夫。焦っても仕方ないって〜」
このやりとりが、毎日のように繰り返されているそうです。

話を聞きながら私は思いました。
――このご主人、たぶん宇宙人っぽい。

ダラダラし続けるのはまた別の話ですが、
「なんとかなるじゃん」という在り方には、
“宇宙の真理”がちゃんと隠れているんです。

でも彼女の心の中ではこういう声が響いています。

「ちゃんとしなきゃダメ」
「人に迷惑をかけちゃいけない」
「将来を考えて行動しなきゃ」

つまり、彼女の中の“観念”が刺激されている
だからこそ、相方の“ゆるさ”に強く反応してしまうのです。

イライラの正体は、相手ではなく、
「自分の中の信じ込み」に光が当たった瞬間。

人は、見たくない自分の観念を見せてくれる存在に
強く反応するようにできています。
だから、イライラする相手がいるということは、
宇宙があなたに「そろそろ観念を手放そうか?」とサインを送っているということ。

そう思うと、
「イライラする自分=悪い」ではなく、
「進化の前触れなんだ」と思えてきませんか?

“ちゃんとしなきゃ観念”が作る、心の緊張

――「前もって計画しなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」──それ、本当に真実?

友人の口ぐせはこうです。
「だって、ちゃんとしてなきゃダメでしょ?」
「いい大人なんだから、計画的に動かないと」

でも、よくよく話を聞くと、
その「ちゃんとしなきゃ」の裏には、
小さな頃からの思い込みが潜んでいました。

たとえば、
「人に迷惑をかけちゃいけません」
「怠けるのは悪いこと」
「努力してないと価値がない」

こうした言葉を、何度も何度も聞いて育つと、
“ちゃんとしている自分”だけが愛されるように感じてしまう。

するとどうなるか。
常に頭の中では「次、どうする?」「何か抜けてない?」と
小さな警報が鳴りっぱなしになります。
気づかないうちに、心も体も緊張し、
“リラックスしている自分”を責めるようになるのです。

だからこそ、
「なんとかなるよ〜」と言って笑っている人を見ると、
“自分が頑張ってる分”だけ腹が立つ。
「私が必死で計画してるのに、あなたは呑気にしてていいわけ?」と。

でも、ここに実は宇宙的なバランスがあるんです。
あなたの中の“真面目で責任感のある部分”と、
相手の“軽やかでリラックスした部分”が、
お互いに補い合うように配置されている。

つまり相手は、
あなたが長年握りしめてきた“ちゃんとしなきゃ観念”を
ゆるめるための先生なんです。

「ちゃんとしなきゃ」ではなく、
「今を味わおう」
「今できることをやればいい」
そんな感覚に少しずつ戻っていくことで、
体の力が抜け、呼吸が深くなり、
現実もやさしく整いはじめます。

だから、焦っているときこそ、
一度立ち止まって深呼吸してみてください。
「ちゃんとしなきゃ」と思っていた自分に、
「よく頑張ってきたね」と声をかけてあげるのです。

その瞬間、
あなたの中の緊張がほどけ、
“ちゃんとしなきゃ世界”から“なんとかなる世界”へと
シフトしていきます。

呑気な人が放つ“ゆるみ”の波動

――「なんとかなるじゃん」は、宇宙の真理だった

「大丈夫だよ、なんとかなるって〜」
この一言に、どれだけ救われる人がいるでしょう。

真面目な人ほど、この言葉を聞くと、
「いや、なんとかならないから!」と反発してしまいます。
でもその“呑気さ”の裏には、
実はとても高い波動が隠れているのです。

宇宙の法則でいうと、
“焦り”や“不安”の波動は「欠乏」を引き寄せ、
“安心”や“リラックス”の波動は「豊かさ」を引き寄せます。
つまり、「なんとかなるじゃん」と言える人は、
無意識のうちに“安心の周波数”を放っている人なんです。

焦る人は、いつも“まだ足りない”という現実を見つめてしまう。
けれど呑気な人は、“今あるもの”を見て笑っていられる。
その違いが、現実の流れに大きく影響していきます。

だから、旦那さんのような人は、
実は“波動的な安定装置”のような存在。
奥さんが焦って未来を心配するとき、
彼の「大丈夫だよ」という言葉が、
バランスを取るように働いているのです。

それを“無責任”と捉えるか、“安心の波動”と捉えるかで、
人生の方向がまるで変わります。

宇宙的に見ると、
「なんとかなる」という感覚は“信頼”そのもの。
未来への信頼、宇宙への信頼、そして自分への信頼。
この信頼の中に生きると、
目の前の現実がふっと軽くなり、思わぬサポートが流れ込んできます。

つまり、“呑気”とは“信頼”の別の言葉。
彼らは「根拠のない安心」を持っている人たちなんです。

だから、もしあなたの周りに「呑気な人」がいたら、
「この人は私に“信頼”を思い出させるために現れているんだ」と
思ってみてください。

イライラするどころか、
その人の存在自体が“あなたの波動をゆるめてくれるギフト”だったと
気づくかもしれません。

観念が壊れた瞬間、現実がやさしく変わる

――「そう思ってたのね」と気づいたとき、世界は静かに動き出す

ある日、友人がふとこんなことを言いました。
「もしかして私、“ちゃんとしなきゃ”って思い込みすぎてたのかも」

その瞬間、彼女の表情がふっとやわらいだのを覚えています。
何かがストンと抜け落ちたように。

実はこれこそが、観念が壊れる瞬間なんです。

観念というのは、
「こうあるべき」「こうしなきゃいけない」と信じてきた“心のメガネ”のようなもの。
そのメガネを通して世界を見ているから、
いつも同じパターンの出来事が繰り返される。

けれど、あるときふと
「もしかして、そう思い込んでいただけかも?」と気づくと、
メガネが外れて、世界の色が変わります。

たとえば、
「相手はだらしない」と思っていたのが、
「いや、あの人は“安心”を教えてくれていたんだ」と気づくと、
心の奥で“反発”が“感謝”に変わる。

すると、外の現実も静かに動き始めます。

以前は何度注意しても動かなかった旦那さんが、
ある日、自分から履歴書を書き始めたり、
言い方がやさしくなったり。
そんな“波動の変化”が自然と起きてくるんです。

宇宙は、私たちの「波動」を通して世界を映し出しています。
だから、自分の中の観念がゆるむと、
外側の現実もそれに共鳴してゆるんでいく。

「相手が変わらない」と思っていたのに、
実は、自分の“見方”が変わることで現実が変わるのです。

観念が壊れるとは、
自分を責めることでも、相手を正すことでもありません。
ただ、「そう思ってたのね」と優しく気づいてあげること。

それだけで、宇宙はあなたに新しい現実を見せてくれます。
イライラが静まり、関係がやわらぎ、
気づけば“なんとかなる世界”のほうへと自然に導かれていく。

そう、
現実がやさしく変わる瞬間とは、
あなたが“観念の檻”から自由になった瞬間なのです。

“観念クラッシュ”は愛のプロセス

――壊れることで、あなたはもっと自由で、愛に近づいていく

イライラしたり、
「なんでわかってくれないの?」と嘆いたりする日々。
そんな瞬間こそ、魂の深い部分では
“癒しのプロセス”が起きているのかもしれません。

宇宙は、あなたを困らせるために人を配置しているわけではありません。
あなたが“本当の自分”に戻るために、
あえて“観念を壊してくれる役”を演じてくれる人を、
愛をもって目の前に送り出しているのです。

たとえば、
「ちゃんとしなきゃ」とずっと頑張ってきたあなたに、
“なんとかなるよ〜”と笑う人を。
「きちんと計画しなきゃ」と焦るあなたに、
“今を楽しもうよ”と語りかける人を。

その人たちは、
あなたが“力を抜いても大丈夫なんだ”と気づくための
宇宙の代理人なのです。

観念が壊れるとき、痛みを伴うのは自然なことです。
なぜなら、それは“これまでの生き方”を守ってきた部分が
「もうそのままでいいんだよ」と溶けていく瞬間だから。

だから、イライラしてもいい。
ムカついても、泣いてもいい。
その感情さえも、愛の一部。

すべては“あなたをもっと自由にするためのレッスン”なんです。

やがて、観念が一枚ずつはがれていくと、
あなたの中に“静かな安心感”が広がっていきます。
それは、何かを達成したときの安心ではなく、
存在そのものから湧き上がる穏やかさ

誰かを責めなくても、
何かをコントロールしなくても、
ちゃんと世界はまわっていく。

そう感じられたとき、
あなたはもう“観念クラッシュ”を恐れなくなるでしょう。

壊れるたびに、あなたは軽くなり、
愛の本質に近づいていく。
それが、宇宙のやり方です。