今は一番暗いと感じるとき
人生には、なかなか状況が変わらず、前に進んでいる実感が持てない時期があります。
仕事で思うように成果が出ない、人間関係がぎくしゃくする、計画通りに物事が進まない…。
こんなとき、どうしても「このまま状況は改善しないのでは」と感じてしまうものです。焦りや不安が重なり、先のことを考えるのも億劫になる。心理学的に言えば、脳は「現状維持機能」が強く働き、不安やネガティブを優先してしまうためです。
でも、ここで知ってほしいのは、現状が停滞しているときほど、状況は変わる準備をしているということです。
自然の現象で考えてみましょう。日の出前の空は、いちばん暗く見えますよね。これは、夜が完全に明ける直前で、光が差し込もうとしているサインです。
人生も同じです。今、目に見える結果が出ていなくても、変化が起きる前には停滞期や苦しい時期があるのです。暗い状態が長く感じられるほど、変化の幅も大きく、光が見えたときの影響も大きい。
だから、現実の状況に押しつぶされそうになったときでも、「今は夜明け前の段階だ」と捉えるだけで、気持ちを少し安定させることができます。状況は変わりつつあり、光はすぐそこまで来ているのだと、冷静に理解することができます。
小さな光を意識する
暗い状況にいると、光や希望は遠くに感じられます。しかし、実際には目の前にいくつも小さな兆しが存在しています。これに気づけるかどうかが、停滞期を抜ける力になります。
例えば、日常の中で次のようなことはありませんか?
今日、誰かに「ありがとう」と言われた
思いがけずうまくいった仕事の一部
自分がやろうと思っていたことをひとつ達成できた
どれも大きな出来事ではありません。しかし、こうした「小さな前進」の積み重ねが、やがて状況の変化につながります。心理学では、こうしたポジティブな経験に目を向けることで、脳の「現状維持機能」によるネガティブ思考を和らげることができるとされています。
また、兆しを見逃さないためには「観察の習慣」が有効です。日々の行動や出来事に対して、少しだけ意識を向ける。小さな変化に気づくクセをつける。これだけで、闇の中に埋もれていた光が見えやすくなります。
結局、光は「遠くにあるもの」ではなく、日常の中の小さな変化としてすでに存在しています。それに気づけるかどうかが、夜明け前の停滞期を乗り越える鍵です。
闇の後には必ず光が訪れる
ここまで読んでくれたあなたなら、もう気づいていると思います。
暗い時間というのは、偶然でも罰でもありません。人生の流れの一部なんです。
夜の後には必ず朝が来ます。
冬の後には必ず春が来ます。
これはただの希望論じゃなくて、自然の仕組みです。
そして私たちの人生も、この自然の流れと同じなんです。
だって、私たちも森羅万象の一部ですから。
自然の流れの外に、私たちだけがポツンと切り離されるなんてことは絶対にありません。
あなたも例外ではないんです。
だから、人生でも光の前には必ず闇があります。
思うようにいかない、止まっている、苦しい……そう感じるとき、あなたは次のステージに向けた調整期間の中にいます。
この闇の時間には、光のときには絶対にできないことができるんです。
毎日の行動や習慣を見直すこと。
意識の使い方を変えること。
自分の感情や思考のクセに気づくこと。
光が来たら、立ち止まる暇なんてありません。
だからこそ、今の時間が大切なんです。
削ぎ落とし、整え、次に進む準備をする――それが闇の役割です。
自然が冬を飛ばして春にならないのと同じで、
人生も闇を飛ばして光には行けません。
でも安心してください。冬が永遠に続かないように、闇も必ず終わります。
今、もし苦しいと感じているなら、それは流れの途中にいるだけ。
朝が来る、その流れの中に、あなたはもう立っています。
あとは、闇の間にしかできないことを、少しずつやっていくだけです。
夜が明けない世界なんて存在しません。
あなたも、その世界の外にはいません。

