心は子供!かまってあげると「悪さ」しなくなる
こんにちは、森咲和子です。今日は「心をかまってあげること」について、私が実際に経験したちょっと不思議なお話を共有します。誰でも日常の中で、心や体が弱ってしまう時期がありますよね。そんな時、どうすれば自分や他人を癒し、元気づけることができるのか、そのヒントをお伝えできればと思います。
バイト先での出来事
昔、私が働いていたバイト先で、Sさんという教育係の方がいました。彼女はとても優しく、皆に親切な方でしたが、いつも目尻に涙を浮かべていたのです。ある日、気になって「どうしたの?」と聞いてみると、彼女は「タバコの煙が辛い」と答えました。当時の社内は分煙されておらず、まるで雀荘のように煙がモクモクと漂う環境だったんです。
Sさんは喫煙者ではなかったので、タバコの煙にずっとさらされているのが辛かったようです。ある日、私は上司に「せめて空気清浄機を置いてほしい」と直談判してみました。しかし、結果は「無理」と一言で片付けられてしまいました。
それから、Sさんの体調は徐々に悪化していきました。目が痛い、喉が痛い、鼻水が止まらない、肩や腰がこる…と、彼女の体は次第に弱っていったのです。
元気づけるためにできること
私は「Sさんを元気づけるために、何か私にできることはないかな?」と考えました。そして、ひらめいたのです。「そうだ、私は元エステティシャンだったじゃない!マッサージをしてあげたら、少しでも楽になるかもしれない」と。
そこで、クレヨンや色鉛筆を使って可愛いチケットを作ることにしました。まるで子供のように楽しく作ったそのチケットには、「特別マッサージ券」と書かれていて、翌日Sさんに渡そうと思ってワクワクしながら眠りにつきました。
朝、目覚めると…
翌朝、目覚めた瞬間、何かが違うことに気付きました。胸のあたりが妙に温かく、ふわっとした感覚に包まれていたのです。それは言葉で表現するのが難しいのですが、心の中に「愛」が宿ったような感覚でした。直感的に「これは愛だ」と感じました。
普段の私とは違う、どこか別の世界にいるような不思議な体感でした。そして、その日にチケットを渡すつもりだったのですが、会社に行ってみると、なんとSさんはその日、普段とは打って変わって元気いっぱいだったのです。「なんでだろう?」と思いつつ、結局そのチケットは渡さずにロッカーに戻しました。
不思議な変化と愛の宿り
その後、Sさんとはさらに仲良くなり、私の家で鍋をしたり、外食をしたりする仲になりました。彼女にいろいろと話を聞いてみると、なんとマッサージが苦手で、特に顔を触られるのが好きではないということがわかりました(笑)。結局、チケットを渡さなかったのは正解だったのかもしれません。
この出来事を振り返ってみると、私は自分の行動を通じて「愛」を学びました。Sさんを助けたいという純粋な気持ちが、結果的に愛として自分の中に宿ったのだと感じます。そして、この経験から学んだことがもう一つ。それは、「心は子供のようなものだ」ということです。
自分の心を労わることの大切さ
どうしてこの話を思い出したかというと、今朝、ふと自分の心に「愛が宿った」感覚が再び訪れたからです。昨夜、寝る前に自分自身に向けて話しかけました。
「さーちゃん(自分のことをこう呼んでいます)は子供なのに、よく頑張ってきたね。あの会社でも、あの環境でも、よく耐えたね。寒い時は泣いちゃったし、痛い時はギャン泣きしたけど、それでも今までよくやってきたよね。」
こんな風に、長い時間をかけて自分を労い、感謝の気持ちを向けたのです。そして、目が覚めた時、またあの「愛が宿った」感覚が戻ってきていました。心に温かさが広がり、久しぶりに「おかえり~♡」という気持ちになりました。
自己肯定感を無理に高めなくてもいい
この経験を通じて、私は自己肯定感を無理に上げる必要はないと気付きました。ただ、自分を労わり、優しくしてあげれば、それだけで奇跡のような変化が起こるのです。心はまるで子供のように、自分に気をかけてほしい、愛されたいと願っているのです。
だから、しのごの考えずに、自分を労わってみてください。「頑張ってきたね」「よく耐えたね」と、自分に優しい言葉をかけてあげるだけで、心は満足し、驚くほど元気を取り戻します。
まとめ
今回の話を通じて伝えたいことは、「心は子供のような存在であり、かまってあげることで、心も体も元気になる」ということです。自分自身を大切にし、労わることを忘れずにいれば、自己肯定感を無理に上げなくても、自然と心が満たされるのです。
忙しい日常の中でも、自分に少しでも優しくしてあげる時間を持ってみてください。そうすれば、きっと心の中に温かい「愛」が宿り、素敵な変化が訪れるでしょう。