メタ認知で心の主導権を取り戻す
私たちの中には、いくつもの「声」があります。
優しくて安心感のある声もあれば、急に不安を煽ったり、批判してきたりする声も…。
最近、私は「せんちゃん(潜在意識)」と仲良くなる時間を大切にしています。
心がホッとするような、やさしい直感の声です。
でもそこに割り込んでくるのが、「げんちゃん(現状維持機能)」や「スーパーエゴ(鞭をもった看守)」という存在。
- 「そんなのムリに決まってるよ」 
- 「もっとちゃんとやらなきゃダメでしょ?」 
- 「人に迷惑かけちゃダメ、我慢しなきゃ」 
そんな声が出てくるたびに、せんちゃんの声がかき消されてしまう。
メタ認知ってなに?
ここで登場するのが「メタ認知」という考え方。
簡単にいえば、
「今、どんな思考や感情が湧いてるかを、ちょっと引いて観察する力」
です。
「お、今の声はげんちゃんだな」
「これはスーパーエゴが頑張ってるな〜」
と、巻き込まれずに“気づく”だけで、その力はスッと弱まります。
つまり、”心の主導権”を取り戻す第一歩なんです。
せんちゃんとの対話を深める3つの習慣
① 朝のひとこと対話
起きてすぐ、せんちゃんに問いかけてみてください。
「今日はどんな気持ちで過ごしたい?」
「せんちゃん、なにかメッセージある?」
ノートに書いてもいいし、心の中で問いかけるだけでもOK。
② 思考グルグルしたら“声の主”を見分ける
たとえば…
- 「不安だ、失敗したらどうしよう」→ これはげんちゃん。 
- 「もっと完璧にやるべき!」→ これはスーパーエゴ。 
名前をつけて「気づく」だけでOK。
そのあと、こうつぶやいてみてください。
「せんちゃん、今ここにいる?」
すると、ほんの少し落ち着いて、せんちゃんの「安心の声」に戻れます。
③ 夜の振り返りで“せんちゃんジャーナル”
1日の終わりに少しだけ振り返ってみましょう。
- 今日はどんな出来事があった? 
- そのとき、どんな声が浮かんだ? 
- せんちゃんだった? げんちゃん? スーパーエゴ? 
- せんちゃんはなんて言ってくれてたと思う? 
思考と感情の交通整理ができて、だんだん「せんちゃんの声」がわかってきます。
最後に…本当の“わたし”は、やさしい存在
私たちの中にある本当の声――それは、
焦らせたり、否定したりしません。
ただ、
「ここにいていいよ」
「そのままで大丈夫だよ」
「好きにしてみていいよ」
と静かに語りかけてくれます。
メタ認知の力を少しずつ育てながら、
そのやさしい「せんちゃん」ともっと仲良くなっていきましょう🌱
おまけ
🌿せんちゃんとの《対話ノート》テンプレート
🌅 朝のページ(1日をはじめる前に)
1. 今、私の気分は?(正直に書いてOK)
👉 例:「なんとなく不安」「ちょっとワクワク」「眠いけど落ち着いてる」
2. せんちゃん、今の私にメッセージある?
👉 例:「そのままで大丈夫だよ」「今日はちょっと流れに身をまかせてみて」など直感で◎
3. 今日、どんな気持ちで過ごしたい?
👉 「ゆったり」「安心して」「自由に」「愛を感じて」など、言葉で雰囲気を設定する
4. それを叶えるためにできる小さなことは?
👉 例:「深呼吸を1日3回する」「スマホを見すぎない」「笑顔を意識する」などシンプルでOK
🌙 夜のページ(1日を終える前に)
1. 今日どんなことがあった?(よかったことも微妙なことも)
👉 思いつくままに箇条書きでも◎
2. せんちゃん、今日の私どうだった?
👉 「よくがんばったね」「無理しなくてよかったね」「ちゃんと感じてたよ」など、あたたかい言葉が返ってくるはず
3. げんちゃんやスーパーエゴ、出てきた場面はあった?
👉 例:「○○のときに『どうせムリ』って思った」「ちゃんとしなきゃって焦った」
4. そのとき、せんちゃんはどんなこと言ってたと思う?
👉 思い出して書くことで、潜在意識とのズレが整ってきます
5. 今日もありがとう。今、どんな気分で眠りたい?
👉 「安心」「満たされて」「静かな気持ち」など、心地よい気分で締めくくる
✨書くときのコツ
- 書く前に深呼吸3回すると、せんちゃんとつながりやすくなります 
- 文章にしづらいときは絵、色、言葉の断片でもOK 
- 「せんちゃん、今ここにいる?」って聞きながら書くと、不思議とスッと導かれます 
 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
 
