怒りが教えてくれる本当の願い
怒りが湧くのは「欠乏感」があるからです。欲しいものが手に入らない、自分が報われていない、裏切られた、または不当な扱いを受けたと感じるとき、私たちは怒りを感じます。欠乏感があると引き寄せは遠のきますが、「怒りを感じてはいけない」というわけではありません。むしろ、怒りを感じることには意味があります。それは自分自身からのメッセージであり、引き寄せの過程で向き合うべき課題なのです。
怒りは単なる感情の一部であり、私たちにはあらゆる感情を感じる資格があります。ただし、怒りの正体を理解し、正しく向き合うことが大切です。怒りは、実は「悲しみ」を隠すための感情です。ですから、まずはその悲しみに気づき、それを丁寧に扱う必要があります。
怒りに向き合うワークのステップ
- 感情を許可する
「私はこの思いを感じていい」と認めます。 - 事象を特定する
例:お金がないのに支払いが迫っている。 - 怒りの感情を書く
「何でこんなに頑張っているのに引き寄せができないんだ!」と素直に怒りを表現します。 - 悲しみの感情を見つめる
自分のふがいなさや絶望感を深く掘り下げて書き出します。 - 設定を探る
自分が「決めつけていること」を洗い出します。たとえば、「引き寄せができない自分はダメだ」と決めつけていないか振り返ります。
ワークは「正解」を探すことが目的ではありません。感情を書き出すプロセスそのものに意味があります。怒りや悲しみを認め、受け入れることで、感情を次第に手放せるようになります。
怒りの深層を探る
怒りが強く湧く場合、それは親や過去の出来事に根ざした深い感情であることが多いです。たとえば、私自身、母に対する「もっと構ってほしかった」「心配してほしかった」という想いがありました。子どもの頃、母子家庭で十分な愛情を感じられなかったことが原因で、私は物を投げたり自分を傷つけたりしていました。この感情に気づいたとき、涙が止まりませんでした。しかし、それを知っただけで、怒りは徐々に消えていきました。
引き寄せの法則と感情の向き合い
引き寄せの法則を実践すると、あらゆる感情が表面化します。特に一番気づいてほしい感情は、最も避けたいタイミングで現れるものです。これを「来たな」と受け止め、抗わずに向き合うことが大切です。
引き寄せに挑戦すること自体、魂の声に従っている証拠です。それはコンフォートゾーンから抜け出し、新しい自分を目指す挑戦だからです。迷いや不安を感じることもあるかもしれませんが、続けることで赤い旗(現状維持機能のゲンちゃんと綱引き)が少しずつこちら側に引き寄せられてきます。最初は「何も変わらない」と感じるかもしれませんが、自己肯定率51%の境界線を超えた瞬間に「引き寄せた!」と実感できるでしょう。
怒りは最後の関所
怒りや悲しみは、引き寄せの過程で出てくる「最後の関所」です。それは「もうすぐゴールだよ」という宇宙からのサインなのです。このサインを受け取り、感情にしっかり向き合いましょう。自分を理解し、受け入れる時間を大切にしてください。
あなたはすでに大きな挑戦をしています。引き寄せの道は迷いや挫折もありますが、最後まで信じて進めば必ずゴールにたどり着けます。今日のテーマは「怒りは引き寄せの味方」。あなたの感情を丁寧に見つめ、自分自身を認めてあげてください。