チート級に現実が変わる脳のだまし方

気付く

ポジティブになれなくていい。脳を「ちょっとだけ」だます習慣

「前向きにならなきゃ」「もっとポジティブに考えなきゃ」——そう思えば思うほど、逆に疲れてしまうこと、ありませんか。

安心してください。無理にポジティブになる必要はありません。脳を「ちょっとだけ」だます習慣さえあれば、現実は変わっていきます。今日はその話をします。

キラキラと自分を比べていた頃

正直に言うと、私は昔よくSNSでこれをやっていました。他人の「キラキラ」した投稿と、自分の「ボロボロ」な現実を照らし合わせる(笑)。

でも冷静に考えると、これって全然フェアじゃないんですよね。SNSに映るのはその人の一番いい瞬間だけ。しかもSNSというシステムは、比較や嫉妬、承認欲求を煽ることでこちらの時間を奪うように設計されています。つまり「エゴが大喜びする仕組み」の中で、勝手に自分を落ち込ませていただけなんです。

比べることをやめて、代わりに「自分の脳をどう使うか」に意識を向け始めてから、景色が変わり始めました。

脳は「思った通り」を現実にしていく

ここで登場するのが、脳幹にある網様体賦活系(RAS)という仕組みです。RASは、五感から入ってくる膨大な情報の中から「自分に関係がある」と判断したものだけを意識に上げるフィルターの役割をしています。

意識したものが目に留まりやすくなる。これは「見える現実が変わる」ということであり、見える現実が変わればそこに向けた行動が変わり、行動が変わればやがて現実そのものが変わっていきます。

ただ、ここが本当に面白いところなのですが、私たちは自分で思っている以上に、無意識の「思い込み」をたくさん抱えています。そしてこの思い込みこそが、RASが何を拾い上げるかのフィルター設定そのものになっているんです。「現実が変わらない」と感じているときは、たいてい自分でも気づいていない思い込みが先にフィルターをかけている状態なんですね。

だから勝負は、その思い込みにどれだけ気づけるか。そして見つけたときの快感といったらないんです。だって、見つけた、つまり気づけた、つまりつかまえた、つまり包括した、ということになるから。正体がわからず振り回されていたものの正体がわかった瞬間、それはもう「敵」ではなく、自分の中に取り込める(包括できる)ものに変わります。これは頑張って前向きになるのとはまったく別の、いわば気づきのゲームです。

信じ込まなくていい、だますだけでいい

とはいえ「思い込みに気づきましょう」と言われても、それだけで四六時中頭をフル回転させるのは疲れますよね。ここで役立つのが「だます」という発想です。

プラシーボ効果はご存じの方も多いと思います。有効成分のない薬でも「効く」と思い込むだけで、実際に症状が改善することがある、というものです。また心理学には自己成就予言という言葉もあります。「うまくいく」と思っている人は、その分行動が変わり、結果的に本当にうまくいきやすくなる、というものです。

つまり、本気で強く信じ切る必要はなく、軽く脳にインプットするだけでも、脳と行動には変化が起き始めます。これが「だます」の意味です。

私がやっている「あるあるー」習慣

具体的に私がやっているのは、こんな口ぐせです。

  • あるあるー → 欲しいもの、望む状況について「ある」と口にする
  • いるいるー → パートナーや気の合う仲間など、「人」を求めているときに「いる」と口にする
  • くるくるー → チャンスやいいタイミングが「来る」と口にする
  • なるなるー → 望む状態に「成る」と口にする

「ある」「いる」「くる」「なる」という、存在・到来・変化を表す言葉を軽く繰り返すことで、RASに「これは自分に関係がある情報だよ」とタグ付けしているようなイメージです。難しく考えず、リズムよく口ずさむだけ。本気で信じ切らなくても大丈夫。むしろその気軽さが、続けられるコツだったりします。

気楽に続けるだけで、現実は変わっていく

無理に前向きになろうとしなくていい。ただ、脳をちょっとだけだましてあげる。それだけで見え方が変わり、行動が変わり、やがて現実そのものが変わっていきます。

頑張って自分を奮い立たせるより、「あるあるー」「いるいるー」「くるくるー」「なるなるー」——そのくらい気楽に、脳のトレーニングを始めてみませんか。